私の16番ゲージ鉄道模型ライフ     22/3/16

 イベントページ削除の考え方についてと、マガジン廃刊のご挨拶。

トップページでもお知らせしておりますが、私のHPでのイベント関係のペー

ジは、すべて削除いたしました。この理由について、こちらで述べさせて頂き

ます。見て頂いた方よりのご指摘がきっかけですが、それだけではなく、私

自身に考えるところもあり、削除が一番良いと考えた結果でした。

その理由などを詳しく述べたのが、以下にご覧頂くメールマガジンです。

このページを作成する前に発行したということで、こちらでも読んでいた

だけるよう保存の意味もあります。

 

 

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       MODEL RAILROAD MAIL MAGAZINE

 

       私の16番ゲージ鉄道模型ライフ  Vol 353号

 

        まぐまぐID 0000079031       2022317

 

 

 

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            ★ 今回のマガジンは ★

 

実は今回で、このメールマガジンを最終号といたします。

HPトップページでもお知らせしておりますが、私のHP

でのイベント関係のページは、すべて削除いたしました。

これらの理由について、こちらで述べさせて頂きます。

見て頂いた方よりのご指摘がきっかけですが、それだけで

はなく、私自身に考えるところもあり、削除が一番良いと

考えた結果でした。

 

コロナ禍の中で感じたこと

 

ここのところコロナ渦の影響で、2019年以降は、新た

なイベントは中止が相次ぎ、この間、果たして私が報道機

関のようにイベント内容などを、あえて自分のHPにアッ

プする必要があるかどうかなど、考える機会もありました。

 

今までは、それ以前の流れに任せたままで、イベントがあ

る都度、写真などを出していたのですが、すでに他のHP

やブログ、SNS等でも発表されていますし、その必要性

を考えていた時期でもありました。

また、ひとりでの写真撮影と画面、文書の作成は非常に手

間もかかっていました。

 

この中、写真の説明で、各ブースで感じた点もコメントし

ていたのですが、必ずしも好意的なものばかりでなく、出

展されている方からすると、一方的とも思われるものもあ

りました。

例えば品物が少ない、多い、また高い、安い、展示方法が

良い、悪いなどです。これはマガジンでも同様です。

写真も併用出来るHPより、文章だけで表現するマガジン

のほうが、強めの表現になっています。

 

 

最近では、このようなネット上での表現に関し、いろいろ

なトラブルが多発しているのはご存知の通りですが、非常

に微妙で、良し悪しの境目が、なかなか難しい点もありま

す。

要は双方が納得していれば問題はないのですが、殆どはそ

うではない場合にトラブルが発生します。

 

              HPスタート時

 

私のHPは2002年にスタートしました。当時は情報発

信の方法としては、HPがほぼ唯一で、SNSはもちろん、

ブログさえなかった時代です。

手持ち模型の紹介ということで、好きな古い製品を中心に

ご紹介してきました。

その後2004年頃より、少しずつですが模型イベントに

も参加するようになりました。

 

この頃から、マガジンも含め、年数回はイベント紹介を始

めるようになりました。当初は僅かなページで始めたので

すが、それでも雑誌よりは早いご紹介ということで、見て

頂く方も多くなり、様子が良く分かった等の好意的感想を

頂く場合が多くなりました。

当然、使命感のようなものが沸き、その後のイベント紹介

にも力が入ったというわけです。

 

しかし、雑誌などでの記事と比べて、見て感じたままのコ

メントだったということで、出展販売者さん側からお聞き

したお話は僅かです。

このような点で、前述したように相互理解がない一方的な

ご紹介になってしまいました。当時は、この点に気が付か

なかったのです。

 

模型は趣味ということで、言わば「遊び」「余暇」など娯

楽の範疇に入るジャンルです。来場者がイベントに行くと

いうことは、遊びであり、気持ち的にも高揚した、要は、

浮かれた状態で会場に入ります。

しかし、今回、強く感じた点がもうひとつあります。それ

はイベント時に出展販売されるお店は、来場者の浮かれた

気持ちとは正反対、本当に真剣に臨んでいるということで

す。

              過去の経験から

 

実は私は過去に、ある模型店に4年ほど勤務したことがあ

ります。学校卒業当初、自分の好きな分野の仕事に就きた

いと考えていましたが、社会人2年目にして何とかその目

標に到達出来たわけです。

当初は嬉しくてしょうがなかったのですが、段々とこの業

界の欠点というか、問題点と言うか、そんなところが見え

てきました。

 

まず一番肝心なのが、給与がサッパリ上がらないことでし

た。ボーナスも殆ど雀の涙状態で、給与所得者という立場

でみれば非常に困った仕事でした。

しかし、毎日模型に囲まれて過ごしていたので、何とか、

やってこられたというところでしょうか。

 

この時、なぜ給与が上がらないかが、わかってきました。

一番の問題が品物の仕入れ価格が高く、もともとの利益が

少ないことです。

しかし、趣味のお店ですから、品揃えは良くしないとお客

さんが来ません。

「あれはありますか?」と聞かれるたびに、取り寄せは出

来るのですが…、と答えていると、在庫が無い店というこ

とになってしまい、来店客に敬遠されてしまいます。すぐ

に欲しいお客さんが殆どでしたから。

 

このようなことがあるので、模型製品は、年に1〜2回販

売出来るかどうかの商品でも、品揃えを良くするためには

在庫を置く必要があります。さらに細かな品も多く、多数

の商品の仕入れが嵩めば在庫の山が増えるだけです。

 

問屋さんから、こんな品が出たとアナウンスされると、と

りあえず仕入れるというのも当たり前でした。16番に比

べれば、販売数が多いNゲージなどは、その分仕入れ量も

多くなるのですが、電車など数形式があるものなど、その

分量も多くなります。

あまり売れそうもないと思う品もあるのですが、付き合い

で仕入れざるを得ません。そうしないと本当に量が欲しい

時に、回してもらえなくなるケースもあったのです。

 

覚えているのが、1日の売り上げが数百円の日もあり、逆

に仕入れ価格は数十万円ということも度々ありました。私

がいた店では、ラジコンも取り扱っていて、そちらは当時

割合に売り上げが上がっていましたので、お店は何とか存

続できたような感じです。

この店は、オリジナル商品は無く、あくまで販売だけの店

ということも、ひとつの要因ではあるでしょう。しかし、

鉄道模型販売だけでは、とうに行き詰まっていたのは明白

でした。

 

さらに一旦仕入れた品は原則返品できません。私の居た店

では、一部売れない品が大量に残っていたので、交換とい

う形で、同額の品物を新たに発注する代わりに、不良在庫

を引き取ってもらったことが数回ありました。

しかし、このような扱いは非常に特殊であって、基本は返

品不可でした。

 

現在では当てはまらない点もあるかと思いますし、当然お

店ごとにより事情は異なります。ただ過去にそのような経

験をしたので、長年にわたって現在も繁盛している販売店

さんには頭が下がります。

 

             来場者にはお祭りだ

 

さてイベントのお話に戻りますが、そんな真剣な商売をさ

れているお店の方が多数集まるということではありますが、

前述の通り来場者の立場で見るとどうかというと、単なる

年1回のお祭りということに過ぎません。

お店の真剣さなどどこ吹く風で、あれが良いとかこれが良

くないとか好き勝手に物言います。

私も当時はこんな感じで、お店の方の努力などまったく知

らず、会場内では振舞っていた気がします。

 

当然自分の価値観に合わないものがあれば良くないと決め

付け、そのように情報発信してしまう場合もあります。来

場者の大半が同じようなお祭り状態だと思われますし、こ

れは私だけではないと推察します。

本当に正確な情報発信をするということであれば、前述の

ようにもっと自分から進んで出展者さんにお聞きする等の

方法があります。

 

イベントで展示販売するということは、その会場までの運

搬や宿泊、交通費等、かなりの経費もかかります。新品中

心で定価販売が基本のお店でも、会場特価など目玉商品を

用意したり、中古も扱うお店では、その価格も慎重に決め

ていると思います。そのまま売れずに持って帰ることにな

ってしまうのは最悪です。

経費を広告費と考えるお店もあるでしょうが、経費を差し

引くと赤字では展示販売の意味がないと思います。

 

実際に模型店経営の難しさを体験した身ではありますが、

この時点で数十年前の過去になっており、当時の思いなど

忘れていたのも確かです。

この点は今更ながらになりますが、反省点だと思いました。

 

              価格の価値観は

 

また価格についてのコメントは、あくまで私の感覚的な尺

度であって、広く一般的なものとは異なります。私の基準

はエバーグリーンショップでの価格です。すでに閉店して

数年を経ましたが、もともとお店のコンセプトが、必要以

上のプレミアムを付けないということで、そのような価格

に慣れていたこともありますが、一時は週に数回通ったお

店であるなどから、自然と培われたものです。

ここがスタンダードと思い込んでいたのは間違いないです。

過去のマガジンやHPでのコメントなど、すべてこの価値

観で述べていますが、これが絶対ではありません。ここで

訂正いたします。

 

実際のマガジン上で、アールクラフトさんの価格に触れて

いる箇所があります。上記のような価格感覚で述べていま

すので「相場の2倍」とか「強気」「相場を気にしない」

等の記述がありますが、すべて撤回します。

また同じアールクラフトさんの展示状況も、元箱管理が良

くないと述べた件は。実は委託品であり、出品者の意向で

こうなったというお話も頂きました。

いずれにしても偏った視点で述べてしまいました、お詫び

すると同時に、過去の文章も取り消しいたしますので、読

者さんも誤解されないようお願いいたします。

 

             私のメールマガジン

 

メールマガジンですが、これは私がネットに自分の意見、

感想などを発出するキッカケになったメディアです。

2001年11月から発行しており、最近号は今年202

2年1月に発行しました。

当初は週刊で発行しており、当時は自分の模型などや製品

の詳細等をとりあげて、それなりに話題もありました。

 

これもHP同様ですが、ここ何年かはイベント時のリポー

トや、自分の模型製作の簡単な紹介など、発刊当初から比

較すると、あまり意味をなさない内容になってしまいまし

た。

それでも年数回発行していたのですが、これは発行元のま

ぐまぐから、発行しないと発行しろというような催促メー

ルが来るので、出していたようなところもありました。

 

ということで、これも今回良い機会なので廃刊にしようと

思いました。

 

            HP運営の今後など

 

今後、HPの運営自体は続けますが、基本的に私の作品紹

介だけに絞り、全体的には縮小ということになります。

しかし、細く長く続けたいとは思っております。

 

今まで20年、楽しみに見て頂いた方、引き続きのご愛顧

を賜りますようお願いいたします。

またご指摘頂いた皆様、ありがとうございました。お手数

おかけして申し訳ありませんでした。

 

ご不明点などありましたら、お問い合わせ下さい。よろし

くお願いいたします。

 

 

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このメールマガジンは、インターネットの本屋さん

『まぐまぐ』を利用して発行しています。

http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000079031)

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※ この文章は、メールマガジン最終号に掲載したものです。

   まぐまぐサイトでは、廃刊になると最新号の閲覧も出来ない

可能性があるので、冒頭にもありますように、こちらにもアップ

ロードしておきました。