私の16番ゲージ鉄道模型ライフ     05/05/01

    ハンドメイドのC59

  店頭でカワイ製として販売されていたC59です。「C5941」という

カワイ製のプレートを付けていますが、ほぼ全自作に近い作品です。

全体的には非常に強度に配慮されて、見るところも多いのですが、16番

蒸機製品とも違う構成も多くなっています。

金属加工の達人ではありますが、あまり模型の構造に詳しくない人の作品

と思われます。

 

   時代的には相当昔(60年代前半でしょうか)に作られたようです。

       

シリンダ回りも自作パーツでまとめられています。先台車の車輪は、

わざわざ独特のスポーク車輪を表現したもののようです。古い製品でも

ロストやホワイトメタルパーツが多い、動力逆転器やコンプレッサーも

手作りパーツです。

         

  機関車先頭部は、雰囲気的にはカワイ製と共通するものがあります。

しかし、煙室扉は開閉式!扉のロックが時代を感じさせます。

ナットはナンバープレート取り付け用です。

     

  ドームは古くからあったカワイ製のようですが、何故かサンドパイプが

2本です。ロッド関係は銀に塗られていますが、真鍮製の自作パーツです。

動輪も輪芯も含め真鍮製。

   

   キャブ下もパイピングを付けています。従台車は実物通り?の担いバネ部

と軸箱が分かれたタイプです。しかし位置が後ろ過ぎて感じが出ていません。

  

  動輪は可動!です。押さえ板は使わず、厚めのフレームに、バネを入れた

押さえを各軸にビス止めするという、非常に手間の掛かる方法です。

スライドバーとモーションプレートは、ビスで一体に固定されています。

   

  テンダーは比較的あっさりとまとまっています。しかし、石炭が搭載され

ているので良くわかりませんが、炭庫内のスロープが表現されています。

テンダー台車は、50年代後半にカワイが発売したものを使っています。

ドローバーは絶縁物(ベーク製)です。

    

 このC59はテンダーで集電しておらず、機関車だけで走行します。

各動輪にシューが付きます。デフはハンダ付けされておらず、ダイヤモン

ドシリーズのようにデフ裏に上下固定ビスがあります。

 

 モーターはかなり大型です。従台車の上に左右に枠を渡して、その上に

モーターが載ります。

    

 従台車付近を下から。ギアボックスは天賞堂製で初期9600と同じパーツです。

  

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